前日に「終日」でリソースに予定が登録されていることが原因で、登録した設備の予約が勝手に「辞退」に変更されている可能性があります。
事象の発生する予定
- 「辞退」に変更された予定が登録されている時間帯は AM 0:00 〜 AM 8:59
- 予定の前日に、該当のリソースに「終日」で予定が登録されている
終日予定の仕組みと翌日の予定が辞退される理由
「終日」予定は、時刻情報を持たず、内部的には 協定世界時(UTC) 0:00 〜 翌 0:00 の予定として認識されます。
日本時間は 協定世界時(UTC)+09:00 のため、タイムゾーンが日本時間に設定されたカレンダーにおいては、「AM9:00 〜 (翌日の)AM9:00」の時間でデータが保持されます。
そのため、カレンダーの見た目上は予定が空いているように見える「終日」予定の翌日のAM 0:00 〜 AM 8:59 の時間帯について、内部的な予約時間が重なってしまい、後から登録された「予定管理者:ユーザー、会議室:設備」の設備予定は、自動的にステータスが「辞退」となります。
設備を含む終日予定の仕様変遷
2018年後半の仕様変更以降、Google カレンダー(PC版)上では、リソースを含む終日予定を作成した際、自動的に終日指定が解除され予定管理者のタイムゾーンに合わせた「AM 0:00 〜 翌AM 0:00」までの予定が作成されるようになりました。
また、rakumo カレンダー上においても、2021年2月18日のアップデート以降、設備を含む予定を「終日」と指定して登録または編集した場合は、予定を操作したユーザーが rakumo 上の個人設定で設定しているタイムゾーンに合わせた「AM 0:00 〜 翌AM 0:00」までの予定が登録されるようになりました。
しかしながら、すでに登録済みの終日予定は、編集されるまで上記変更の影響を受けず、引き続き「終日」予定の状態で保持されます。
このため、以下の方法で設備を含む終日予定が登録されている場合、その翌 0:00 〜 8:59 に予定を入れようとすると、辞退される可能性があります。
- 2021年2月18日のアップデート以前に登録された「終日予定」の場合
- Google カレンダー(モバイルアプリ)から「終日予定」を登録した場合
- 他製品やプログラムが Google カレンダーAPI を使って「終日予定」を登録している場合
もし、これらの方法で登録した終日予定が前日に登録されており、翌日の AM 0:00 〜 AM 8:59 にかかる予定が辞退されてしまう場合は、以下の方法にて回避いただけますと幸いです。
対処方法
rakumo カレンダー上から、前日に登録されている終日予定の編集画面を開いて、そのまま保存してください。
保存時に、予定編集者が rakumo 上の個人設定で設定しているタイムゾーンに合わせた「AM 0:00 〜(翌日の)AM 0:00」の予定に変換されます。
その後、「辞退」された予定を改めて登録し直してくださいますようお願いいたします。