「カスタム属性を使用した同期」で同期される内容や設定方法・注意事項等をご案内します。
目次
「カスタム属性を使用した同期」により設定できる内容
- ユーザーへの製品ライセンスの割り当てと解除
- ユーザーの表示/非表示の設定
- 兼務者の優先組織の設定
- ユーザーの表示優先度の設定
- ユーザーへの役職の割り当てと解除
「カスタム属性」とは?
Google ユーザーのプロフィールに、組織独自の値を登録できる機能のことです。
カスタム属性を登録・編集できるのは、特権管理者のみです。
カスタム属性の登録・編集は、Google のユーザープロフィール画面を操作するか、Directory API 経由で行う必要があります。
Google 管理コンソール上で CSVファイルをアップロードする方法では登録・編集できません。
詳しくは、Google Workspace のヘルプページ等をご参照ください。
「カスタム属性」の設定方法のご紹介
以下の方法で、Google のユーザープロフィールに「カスタム属性」を設定することができます。※
実際の登録内容については、rakumo で使用するカスタム属性の仕様 箇所をご参照ください。
- A. Google Workspace のユーザー情報画面から直接編集する
- B. Google Apps Manager (GAM) を使う
- C. Google Cloud Directory Sync (GCDS) を使う
- D. Directory API を操作する
最も簡単な方法です。1ユーザーずつ登録していく必要があり、対象人数が多い場合には不向きです。
詳しくは Google のヘルプページ をご参照ください。
Directory API を操作できる、オープンソースで無償のコマンドラインツールを利用する方法です。
詳しくは、 Google のヘルプページ をご参照ください。
Active Directory (AD) や LDAP サーバーと Google アカウントを同期できる純正ツールを利用する方法です。
AD や LDAP サーバーから取得した情報を、カスタム属性にセットする機能があります。
詳しくは、 Google のヘルプページ をご参照ください。
API を直接操作するか、Directory API に対応するソフトウェア製品を利用する方法です。
(例: Google Spreadsheet から Google Apps Script を使う など)
※ Google Workspace のユーザープロフィールやカスタム属性の登録に使用するツールの利用方法、Directory API 等の利用方法については、rakumo の標準サポート範囲の対象外となります。あらかじめご了承ください。
rakumo で使用するカスタム属性の仕様
rakumo が指定する以下の形式で、カスタム属性を設定してください。※1,
カテゴリー | 属性名 | データ型 | 値の数 | 意味 |
---|---|---|---|---|
rakumo | {app}-enabled | True/False | 単一 | ライセンスの割当/解除 |
display | True/False | 単一 | ユーザーの表示/非表示 | |
display-priority | 整数 | 単一 | 表示優先度 ※3 | |
primary-group-id | テキスト | 単一 | 優先組織 | |
job-title-code | テキスト | 複数 | 役職コード | |
各属性の入力例と備考は以下の通りです。
カテゴリー | 属性名 | 入力例 | 備考 |
---|---|---|---|
rakumo | {app}-enabled | True |
{app} は提供中のアプリケーション名と置き換えます。 calendar |
display | True | - | |
display-priority | 100 | - | |
primary-group-id | group@example.com | 優先組織のグループアドレスを記載してください。 | |
job-title-code | 1001 1001:group@example.com |
複数設定可能です。 ・組織を指定しない場合 ・組織を指定する場合 |
※1 既定のユーザープロフィールの項目を流用することはできません。
※2 カスタム属性を使用した同期は、一部のカスタム属性だけでもご利用いただけます。上記のすべての属性を登録する必要はなく、例えば「ライセンスの割当/解除のみ使用」や「ユーザーの表示/非表示の設定のみ使用」といったご利用も可能です。
※3 表示優先度は、1ユーザーに対して1つの値しか設定できません。このため、所属グループごとに異なる表示優先度を設定したい場合は、管理画面またはユーザー詳細 CSV ファイルから設定してください。
制約事項
- 表示優先度は、1ユーザーに対して1つの値しか設定できません。
- 「カスタム属性を使用した同期」と、ライセンスの自動割り当て機能は、併用できません。
このため、所属グループごとに異なる表示優先度を設定したい場合は、管理画面またはユーザー詳細 CSV ファイルから設定してください。
「カスタム属性を使用した同期」を有効にすると、ライセンスの自動割り当て機能は無効となります。
ご注意点
- ユーザーの表示/非表示の設定、ユーザーの表示優先度の設定、兼務者の優先組織の設定、ユーザーへの役職の割り当てと解除については、「カスタム属性の同期」「管理画面からの設定」「ユーザー詳細 CSV ファイルのアップロードによる設定」の3種類、ライセンスの割り当てと解除には前述の3種類に加えて「ライセンス割当状況 CSVファイルのアップロードによる設定」の4種類が提供されることになりますが、設定方法自体に優先度はないため、基本的に後から実行された設定で上書きされます。
- ユーザー詳細 CSV ファイルのアップロードによる設定、ライセンス割当状況 CSVファイルのアップロードによる設定とも併用可能ですが、カスタム属性による設定と CSV ファイルによる設定が交錯するため、いずれか一方に集約されることを推奨します。
- Google Workspace のユーザープロフィールやカスタム属性の登録に使用するツールの利用方法、Directory API 等の利用方法については、rakumo の標準サポート範囲の対象外となります。あらかじめご了承ください。
このため、所属グループごとに異なる表示優先度を設定したい場合は、管理画面またはユーザー詳細 CSV ファイルから設定してください。